2019年8月30日金曜日

人間の脳

8ビートの曲が頭にこびりついて離れないことがある。最近、「若者のすべて」という曲を聴く機会があり、その症状に陥っている。この曲をカバーするアーティストも多く、槇原敬之など出色である。個人的には、レミオロメンの藤巻さんで聴いてみたいところだ。
 

 その映像はyoutubeを探してみた限り、ない。しかし、人間の脳はある意味優秀で、私の脳内では彼が歌っている楽曲を思い浮かべることができる。

母親が白内障の手術をすると電話してきた。島の病院でやるという。島の病院もそれくらい上達している、あるいは白内障の手術はそれくらい進歩して容易になったと信じたい。

最近では、白内障の手術を経ると、逆に以前よりよく見えすぎて困ることもあるという。ほこりが気になって掃除ばかりするとか。しかし、手術の失敗が心配だ。

手術が失敗したとしても、自分の中で思い描くことができる素晴らしいシーンは、これまでの人生でどれくらいあったのだろう。私の顔も久しく見ていないだろうが、いつ頃の顔を思い浮かべるだろうか。

そういう観点で考えると、一番、残酷なのは、痴呆症なのかもしれない。

2019年8月15日木曜日

渋谷おはら祭について考える

終戦記念日に台風の到来が重なり、今日は一日、自宅待機で台風が通り過ぎるのを待つ一日となりそうだ。

盆が開ければ、翌週には地元のまつりが控える。このまつりは本場ではないながらも青森のねぶたを観ることができるということで、周辺地域からは一定の評価を得てきた祭りである。

一方、地方の祭りの輸出という観点では、5月に渋谷おはら祭というのが行われている。参加団体は、鹿児島県各地出身者の関東支部といった様相だ。

この祭りは1998年頃に第一回が行われた計算になるが、どのような経緯から始まったのかは寡聞にして知らない。先出の地元の祭りは、1981年に第一回が行われ、青森ねぶたの導入が1997年とのことである。もしかすると、地方の祭りを輸出する流行りのさきがけかもしれない。

渋谷おはら祭も、夜郎自大な鹿児島県出身者が渋谷区に持ちかけたのか(京都には偉人の銅像はないが、かつて西郷隆盛の銅像を立てようとした御仁がいたそうだから可能性を否定できない)、あるいは地域の祭りに乏しい渋谷区がPTAの面倒くさい催事を僻地の人のいい集落に押し付けるように鹿児島県に持ちかけたのか、いずれにしても双方の利益が一致するかたちで始まり、そしてそれが維持されているから20回以上も続いているのだろう。

しかし、この祭りが望郷の念を伴うのか否かについては、私は否定的だ。いったい、鹿児島おはら節は鹿児島県のどれだけの地域で踊られているのか。歌詞に出てくる地名からして、霧島-国分ー鹿児島市くらいではないか。逆に、歌詞に出てくる霧島、国分でも踊られていないとしたら鹿児島市だけのものとなる。

少なくとも離島に関しては、私の場合、種子島で普通に生活している以上は鹿児島おはら節を踊る機会はない。その唄はラジオ等を通して聞いたことはあったとしても。よって、離島出身者は、この祭りに参加するために故郷からはるか離れた東京の地で、本土・鹿児島の文化をはじめて習得することになる。







2019年8月13日火曜日

夜店のお面

お盆の真っ只中。いかがお過ごし?

秋田県大館市にも大文字があり、従来、京都と同じ8月16日に行っていたそうだが、昨年から8月11日に変更になったそうだ。8月11日は今年で32回目(ということは第1回目は昭和63年で昭和最後の年)を数える下鴨納涼古本まつりの初日ということもあり、お盆の初日、という表現も悪くないだろう。

幼稚園児にとって人気番組の、仮面ライダーシリーズ(1971~)&スーパー戦隊○○レンジャーシリーズ(1975~)はさらに長い歴史を刻んでいるが、夏祭りの時期には夜店にお面が並ぶ。

DVDレンタルが普及して以降、番組本編は過去のものも見ることができるようになった。そのため、子供にとって一番のお気に入りの仮面ライダー&○○レンジャーはリアルタイムのものではないこともあるらしい。

過去の作品は、グッズやおもちゃはオークションでも手に入るが、先出のお面はなかなか手に入らないとのこと。なので、自分の子供の用が済んでも、大切に取っておけばまた誰かにあげて役に立つこともあるかもしれない。