少し前に、子供が3人以上いる世帯は3人目以降の学費は無料になるという話がありました。その後、その話はニュースなどで耳にしなくなりました。
先日、子供が3人いる知人に聞いたのですが、すでにそのような世帯は一人目から全員無料になっているって、知っていましたか?大学生も対象です。その知人のお宅は一番上が国立大学生ですが、学費は無料だそうです。留年したら駄目とか、浪人したら駄目とか、間が空き過ぎたら駄目とかいろいろ細かい条件はあるそうですが。
これまでのご時世では、失礼ながら子供が3人以上いる家庭のほとんどが避妊に失敗したことに心当たりのあるご家庭だったでしょう。そのような家庭ににわかに宝くじ施策が施されたような一方で、数は少ないと思いますが、「うちの経済力では3人は無理だ」と3人めを授かったときに中絶を選択したご家庭には、カトリックでもないのに天罰があたったような心境なのではないでしょうか。
行政の施策の過渡期にはそのような悲喜こもごももあるとは思いますが、今後の長期的な方向性としては、不妊治療でやっと1人授かったご家庭は別として、二人授かったご家庭はもれなく3人目を目指してほしい、という行政からのメッセージと受け取っていいのではないかと思います。
それによっていろいろな影響が現れると思いますが、その一つにコンドームの売れ行きが下がってしまうというのがあると思います(それは冗談として。多少はあるかも)。それ以外にも、住宅事情として子供3人を想定した住宅設計というのを本格的に目指す必要があると思います。今日の都市部でその需要に迅速に対応することは難しいでしょう。だとすると、地方からその需要に対応し、それに呼応する人口動態の変化が生じるのであれば、今日の都市部一極集中も緩和されるのかもしれません。
ひとつの教育行政にそんな社会のリモデリングまでを期待するのは、ちょっと飛躍がありますかね。