2025年9月24日水曜日

光学ディスクの衰退

5インチベイの光学ドライブが生産されなくなるという話を耳にし、すでにノートPC用のスリムドライブをアダプタにはめ込むという方向で対応が進んでいるようである。microATXのスリムタワーPCなどでは光学ドライブにスリムドライブを採用しているものがインテル第4世代あたりから進んでいた。

ソニーが記録用ブルーレイの生産をやめることが発表された後、パイオニアが光学ドライブ事業から撤退した。そしてパイオニアは外資に買収された。

その流れを加速させたのはUSB記録メディアの普及があるだろうし、それによってLinuxを含むOSのインストールが格段に容易になった。Windows98のPCにUbuntuをインストールしようと試みた際には、いつになったら読み込んでもらえるかわからないDVDディスクにしびれを切らした経験がある人は多いだろう。

Windows10のサポート終了を10月13日に控え、欧州を中心にLinuxのインストール体験会のイベントが年末まで予定されているようだ。残念ながら日本での開催は予定されていない。デスクトップパソコンに占めるLinuxのシェアは、ざっくりフランスで約10%、アイルランドやドイツで約5%、USで4.5%、UKで2%強、日本で2%弱で、概ね、Linuxの普及率に比例しているように思えるが、日本で皆無なのは、そのような土壌がないのだろうと想像する。

これから科学フェスタ、産業フェスタなどのものつくりに関連するイベントが行われる季節を迎えるが、一昔前に比べるとそのようなイベントへの企業の参加も減ってきているのではないか。家電や音響メーカーが軒並み外資に事業売却されたことも無関係ではないのだろう。

寂しい秋になりそうだ。


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