ある種子島出身の女性がいました。年齢は不明ですが、たぶん私よりは年上です。彼女の旧姓から、兄弟か親戚とは中学校の同級生(男)だったかも知れません。彼女は、島で生まれた多くの若者がそうであるように、進学か就職を機に鹿児島県本土に渡ったことでしょう。そして、そこで出会った人と結婚し、男の子に恵まれました。子供が何人いたかは分かりません。
その男の子は、あるスポーツで頭角を現し、中学を卒業すると隣の県の強豪校に進みました。同じ県にも強豪校はあったはずですが、そこに進まずになぜ隣の県の学校に進んだかは分かりません。高校でも優秀な成績を残し、ある国立大学の強豪校に進学しました。大学でも優秀な成績を残しましたが、なぜか、就職試験に失敗してしまいました。しかし、就職浪人中という逆境の中、見事、その競技の全日本選手権で優勝しました。
日本では11月3日は文化の日(national holiday)です。剣道の全日本選手権(男子)はこの日に開催されます。2年前の大会はたまたま見ていたのですが、その時の優勝者は筑波大学の卒業生でした。その時は、何の面識もないにも関わらず、近所に住んでいるだろうというよしみでツイッター(現X)で「おめでとう」と声を掛けました。今思えば、厚かましくもかけておいて良かったなと思います。当人にとっては、スパムの一つでしかないでしょうが。
もう少し詳しい情報は、中種子町の広報「なかたね」11月号に出ています。彼女がその競技をやっていたかどうかはわかりませんが、私の同級生やその地域の後輩らの面々を思い浮かべるにつき、やっていた可能性も低くはないかなと思います。余談ですが、剣道の全日本選手権は各都道府県の代表のようですが、女子は県予選を開催しない県も多いですね。