2016年7月27日水曜日

子宮頸がんワクチン訴訟

先週末、疲労からか白目の血管が切れた。以前は酒を飲みすぎた時に切れていたが、酒を飲まずに切れたのは初めてだった。

そして今朝は、口にヘルペスが出た。そんな折に子宮頸がんワクチンの集団訴訟のニュースがあった。

これについては、副作用はワクチン接種との因果関係が濃厚だが、その発生頻度はその他のワクチンの発生頻度と同程度に留まるという理解だ。いわゆる流行性の感染症の場合には、費用対効果を考えた場合、ある程度の発生頻度で副作用が発生してしまうが、公衆衛生上、そのリスクは受け入れざるを得ないものとしてワクチン接種が推奨される。

しかし、この子宮頸がんワクチンの悩ましいところが、流行性感染症(パンデミック)を対象としたものではなく、子宮頸がんの発症率(罹患率)が(日本人の場合)人口10万人あたり10~20人(約0.01~0.02%)である一方で、ワクチンによる副作用が伝えられる数字によると、重症例で0.047%(1600人/340万人)と、疾患の発症率を上回ってしまっているところだ。

我が家は幸い男の子二人なので接種は考える必要ないが、私のまわりではワクチンを受けたという人は今のところ聞いていない。


2016年7月21日木曜日

リスクヘッジと自前主義

心臓のペースメーカーに代表される「植え込み型の医療機器」という製品群がある。その中にはパーキンソン病や神経因性疼痛に対して、小さなポンプや電気刺激を発するものを体の中に埋め込んで、そこから薬剤を少しずつ放出したり、電気刺激を出したりすることで症状を軽減させるものもある。

これらの製品の主要なメーカーは海外(米国)企業であるが、その製品を構成する部品のほとんどが実は日本製である。それらは基板(配線板)、電池、ポンプなどであるが、中国、韓国、台湾にはまだこれらの高性能パーツの製造は無理なのではないだろうか。

日本企業が日本国内でこれらの部品をアッセンブル(組立)し、製品を作ろうと思えば実現可能だろうが、それをやろうとするメーカーはいない(少なくとも例外的である)。不具合が発生した時の補償などのリスクを考慮すると、部品だけ供給したほうがリスクヘッジにかなっているのだろう。逆に言うと、顧客向けに製品を提供してリスクを取ってまで儲けなくても良いという判断かも知れない。

以上は私の経験から得た話。

過去の歴史においても似たようなことがあった。日本は銅の産出国として古くから中国(宋、明)に銅を輸出していた。中国はその銅を使用して貨幣を製造した。日本は輸出した銅のほか、輸出品の対価は先方の貨幣で支払いを受け、鎌倉~室町時代に日本国内で使用する貨幣はもっぱら中国の貨幣(宋銭、明銭)に依存した。国内での貨幣の流通量を考慮すると、自前で貨幣を製造するより原料(銅)を輸出して鋳造の手間をアウトソーシングしたともいえる。

以上は、司馬遼太郎著書の受け売り。

一方でイギリスは、EU加盟中もユーロを導入することなく、自前の通貨(ポンド)を維持していた。それがベネフィットのつもりがリスクとなり、EU離脱が決定した瞬間、通貨安となり、結果的にソフトバンクによるARMの買収を招いた。自前主義が思わぬところで仇となったと言えないだろうか。

2016年7月16日土曜日

MRIと献血

今日、次男が大学病院の画像センターに脳のMRIを取りに行った。少し前から頭痛があり、暑い日にめまいや吐き気があったからだ。先日のラグビーの交流戦でも体調不良で動きがイマイチだった。

数年前に、近所で脳腫瘍で亡くなった子がいたので、念のためだった。検査結果は異常なかった。あくまでも念のためだったが、異常なしの診断が出るまでは気分が晴れなかった。妻も同様。ただし、次男は偏頭痛持ちの体質なのかもしれない。

先週、献血ルームを訪ねたが、抜歯してから3日以内ということで採血してもらえなかった。ドナー保護のためではなく、血液が口内細菌に感染している可能性があるからとのことだった。

今日、出直して献血ルームに向かった。成分献血は予約できるらしく、そちらの予約は混んでいた。私は全血の希望で、3番目だった。

採血中にDVDを見ることが出来、私は「フラガール」(2006年日本)を選んだ。「タイタニック」(1997年アメリカ)があればそちらを選んだだろうが、あいにくなかった。

フラガールは、くしくも私が映画の舞台である福島県いわき市に近い茨城県北に単身赴任してまもなくの公開だった。施設の名称は「スパリゾートハワイアンズ」という。日立グループの福利厚生のひとつとして、年に何度かチケットの配給があった。小さい子どもにとっては、東京ディズニーランドより人気のスポットだ。関東西部でいえば、「ユネッサン」と似た施設と思えばいい。

大きな違いは、お抱えのフラガールたちがいることだ。ファイアーダンスを行う男性も数名いる。映画では、研修生候補の中に蒼井優がいた。

私が単身赴任して2年目に、近所のコンビニで高1の女の子がアルバイトを始めた。女優で例えると、蒼井優と黒木華を足して2で割った感じだった。あまり変わらないかも知れないが。

昨日まで中学生だった女の子が、徐々に化粧を覚え、あっという間に高校を卒業して旅立っていった。東京の短大に行くということだった。今、25歳くらいか。まだ都内にいるのか。


p.s.
お気づきの方もいるかもしれないが、私のブログでは広告が表示されない設定にしている。Bloggerはデフォルトでそのようになっている。広告が表示される場合、表示される内容は閲覧者の検索履歴等に依存すると思うが、サイト主としてはいらぬ勘繰りをされたくない故。






2016年7月12日火曜日

ジワジワくる話

仕事を終えて自宅に着くと、同じマンションに住むご婦人が我が家を訪ねたものの留守で帰ろうとするところだった。長男は塾、次男はそろばんで妻はその送迎。

「○○さんですか?」
「はい」
「中学2年生にお子さんがいますか?」
「はい」

そのようなやり取りをした後、彼女が言うには昨日、学校で中1の息子さんの自転車の鍵が壊れたのだという。

「あの馬鹿息子、また悪さしたか」と一瞬、私の表情はこわばったが、話を聞くと鍵が壊れた自転車の後輪を持ち上げて帰っていると、その日はたまたま徒歩で通学していた息子が一緒になり、自転車を持って帰るのを手伝ったのだという。

そのお礼に、とのことでアイスクリームをいただいた。

もうひとつ。

先日、子供達が幼稚園の頃のビデオを見ていた。体格のいいお父さんがいて、「この人だれや?」と妻が言ったとき、「○○さんのご主人や」と私が教えてやった。当時は知らなかったが、その後、小学校時代にどこかでご家族でいるところを見かけて知った。

その数日後、中学校の授業参観があり、妻がその奥さんと一緒になり、「そういえば幼稚園のビデオを見てたら、体格のいい人がいて誰だろうと思っていたら、旦那が『○○さんのご主人や』って教えてくれた。何であの人がそんなこと知ってんねん!」と軽く笑いがあったらしい。

なんか、俺がその奥さんにずっと思いを寄せていて、どんなご主人か観察してたみたいやし。密かにに思い続けられてたみたいに感じで、その晩、ジワジワ来てたりして。

小学校を卒業すると中学校には行くこともないので、基本的には会うこともないのだが。

どや、ジワジワ来たか?


2016年7月11日月曜日

○○○漁り

今年はまだクワガタが採れていない。ニーズが無いので、それほど切羽詰ってもいないが。

クワガタ採りに代わって、今、ハマっているのが、題記の○○○漁りだ。

この○○○漁りは、私が住む地域よりも、周辺部の市に行ったときのほうが面白い。おそらく、需要と供給の関係からだろう。

最近、中学生の制服で詰襟の制服を採用しているところはどれくらいあるのだろう。開成中学は詰襟とのことだ。この辺りも、昔からある中学は詰襟の制服なのだろう。上着は短いのから長いの、ズボンも太いのからいろいろありそうだ。

長男が通う中学を含む、私が住む地域の中心部の中学はブレザーの制服を採用している。学校が出来たのが30年くらい前だろう。上着(ブレザー)とシャツは決まっているが、ズボンはグレーから黒の間で自由だ。柄(チェックなど)があっても構わないらしい。

小学校を卒業する頃、近所の4系列くらいある紳士服店に行き、ウエスト73で探して1本買った。その後、夏用も必要ということで何かの機会に買った。

そうこうしているうちに、ある時、同じ系列店でも店舗によって値引きが違うことに気づいた。自分が住む地域よりも、周辺部のほうがバーゲン品は安いということに気づいた。

店舗によっては正規値段が4000~8000円のものを1000円で売っている。

そのうち、まめに店舗を覗くようになり、ウエスト73で夏用3本、冬用3本くらいをそろえるようになった。中2となった今は、ウエスト76で同様に揃えている。

自転車通学のため、臀部が摩擦で光ってくる可能性もあり、その場合にも買い換えてやろうと思う。

問題)○○○にあてはまる言葉を下の選択肢から選びなさい。

(オンナ、アマゴ、オナゴ、アナゴ、ズボン)

2016年7月4日月曜日

城山に登る

将軍塚(京都)、金華山(岐阜)、比叡山(大津)、稲佐山(長崎)・・・etc.

その土地の市街地を一望できる低い山。鹿児島の場合は、「城山(しろやま)」がそれに該当する。
 

展望台の近くには、鹿児島で随一の由緒あるホテルとして知られる城山観光ホテルがあり、名家の婚礼はここで開催されるのが習わしである。また登山道の麓には県の職員の独身寮があり、その近くに源泉かけ流しの温泉が銭湯として営業している。

鹿児島の場合、「城山に登る」というのは、観光やデートで市街を一望できる場所に行くということのほかに、「墓参り」のニュアンスが加わる。

城山は、言わずと知れた西南戦争の終焉の地であり、西郷隆盛が最期を迎えた場所だからだ。

鹿児島の城山はもう5年以上訪れていないが、東京の身近な場所に城山という地名がある。日比谷線神谷町駅と南北線六本木一丁目駅に挟まれたエリアは森トラストの領地だが、その中に「城山ガーデン」として整備された場所がある。

鹿児島の城山とは何の因縁もないだろう。しかし、神谷町の駅からスウェーデン大使館に向かう木陰の散歩道を、鹿児島の城山の暗く陰った山道を思い浮かべながら歩いた鹿児島県人は少なくないはずだ。

その散歩道の途中にあるテレビ東京が、この秋には六本木一丁目駅の北西側に移る。遊歩道の途中にぽっかりと空きビルが出来てしまうが、そこも間もなく再開発されるのだろう。


2016年7月3日日曜日

希望

オバマ大統領が広島を訪問した時に、「苦境にある人に必要なのは、希望だ」というようなことを言っていたと思うが、その時のスピーチの全文には見当たらなかった。テレビで見たので、被爆者に語りかけた際のスモールトークのような中でだったのかもしれない。

類似体験として、言わんとすることは理解できる。給料が悪くても、会社の将来やプロジェクトの展望に期待が抱ければ我慢できる。今すぐに抱えている問題が解決できなくても、明るい将来を思い描くことが出来れば何とか現状を堪え、乗り切ることが出来る。

都知事選もその一助として楽しみにしている。そして、最近の流行に関して言えば、人工知能によるハピネスの研究にも期待している。