2016年8月25日木曜日

石上、花を栽える。

石上栽花後、生涯自是春(貞和集)
読み:石ノ上ニ花ヲ栽(う)エテ後(のち)、生涯自(おのずか)ラ是(これ)春
意:それは、石の上に花を植えるようなものだ。ただし、根がついてしまえば、生涯春のようなものだ(街道をゆく34)。
(以下、私なりの理解。本来の意味からはずれるかも)
普通、石の上に花(植物)を植えることなど出来ない。しかし、それを植えようとするのが精神的鍛錬というものであり、現に、植わってしまうことがある。

一方で、花はこちらにそれを美しいと思う心がなければ、何の価値もない。自分の庭に植えても、自分がそれを美しいと思う心が枯れてしまったら、または花そのものが枯れてしまっては意味がない。

花が根を張り、自分のそれを愛でる心が枯れなければ、生涯、春のようなものだろう。




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