今年のノーベル賞の発表が週明けに迫っている。
環境問題やワクチンの均等分配など実例を挙げると枚挙に暇がないが、物事をグローバルに俯瞰する必要がある場面が多い今日においては、ある意味、芥川賞・直木賞のような感じでこの賞を眺めている昨今である。
もともと自然科学系の分野は3部門に細分化されていたが、最近では化学賞と医学生理学賞の区分けは曖昧である。一方で、ボブ・ディランが文学賞を受賞した年があったように、文学賞に関してはその対象範囲が広げられてくる傾向にあるのではないかと思う。
正直、ボブ・ディランにはミュージシャンとしての魅力は全く感じない。田舎の親父が奏でるカントリーかブルースという印象しか持てない。しかし、文学という観点に立てば、あるいはその賞に値するという点には異論はない。
昨今のテクノロジーの進歩、ビジネスの盛衰、またはグローバル社会の動向を考慮すると、ノーベル賞財団あるいはその選考委員会の時代をとらえる鑑識眼も問われているのではないかと思う。その点にも注目して、賞の発表を楽しみにしている。
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