2023年11月30日木曜日

教育の無償化

 今日、離党を発表した政治家が、新たに立ち上げる政党が教育の無償化をイシューとする政党だという。京都市長選の候補者擁立に関する報道の際に、そのことを地方紙にスクープされた際には「誤報だ」と言っていたが、結果的に報道のほうが正しかった。ちなみに、私の記憶が確かであれば、離党する前の政党でも教育の無償化は公約にしていたはずだ。

一方で、東京都立大に続き、大阪公立大学でも(都民または府民であれば)授業料を無償とすることが発表された。これらの大学への進学であれば、中学受験とは無縁の生活を送っても入学可能であるだろう。大学から逆算した人生設計もあるかもしれない。

ある政党の発表によると、現在の労働者の4割が派遣社員ということだ。裏を返すと、連合を頂点とする労働組合に意見を吸い上げてもらえる労働者はざっくり6割ということだ。その政党は、「奨学金チャラ(徳政令)」を公約にしている。私は幸い、40歳過ぎまでかかって返済したのでその公約に惹かれることはないが、奨学金返済中の若い人にとってはbetしてもいいかも知れない。

宝くじ買っても人生は変わらないが、一票を投じれば社会は変わるかもしれない。


2023年11月29日水曜日

アメリカ的なもの

 嫁さんが以前、通っていた美容室では、いつもこの人の曲(同じ曲)がかかっていたという。

先日、アメリカの大統領が、この人の名前を言い間違えたということがニュースになった。

昨日、ラジオを聞いていたら、あるパーソナリティが(この曲かはわからないが)「中毒性がある。気が付いたら、口ずさんでいる」と言っていた。同席していた出演者が「女性をエンパワーメントしている感じ」と言っていた。同性から支持されているところも本物なのだろう。

先日まで南米をツアーで回っていて、さっそく、そのスマホ映像がyoutubeに上がっている。そして、来年2月の東京を皮切りにワールドツアーを回るようだ。ヨーロッパでもローマやナポリには行かないので、涙を流しているファンもいるかもしれない。

米国が世に送り出すものがすべて喜ばしいものとは思わないが、このアーティストに関しては、久しぶりに「アメリカ的なもの」を感じる。『文明』というものの一端を現しているのだろう。人種や民族にかかわりなく、受け入れられ浸透していく。東洋の、とある地方の美容室で、誰から強いられたわけでもなく来る日も来る日も同じ曲がかかっているなんて。

2023年11月27日月曜日

Corridoio(コリドイオ)

 題記の施設が来年の2月中旬に誕生します。

それに伴い、この年末に惜しまれながらも幕を閉じる施設があります。吾妻交流センター。

普段、つくば市図書館で勉強していた学生は、月曜日と祝日は休館日なので、その日は吾妻交流センターで勉強していた人もいたかも知れません。祝日は、会議室を開放していた日もあったように記憶しています。

新しい施設のオープンが2月中旬なので、受験が佳境となる1月、2月の月曜・祝日は勉強場所に困る子もいるかも知れません。

1階のシェアオフィスが「受験生は特別に開放します」とかいう男気を見せることを期待しています。

2023年11月26日日曜日

〇〇現る

 3日前の勤労感謝の日。以前、ライトオンが入居していた駅前のレンガビルの前で、ある政党〇〇の学生部がビラ配りをしていた。

ビラに書かれていること自体は大して目新しいものではなかったが、その政党がこの地域ではなじみが薄いので、私にとってはとても新鮮に感じた。

茨城県北地域では、あるグローバル企業XXの工場の組合選出の議員が、市議、県議、および衆議院議員に名を連ね、現在はその政党〇〇に属している。その日も、ビラ配りをする人々の中に衆議院議員の姿があった。

ビラ配りをする学生ではなさそうな男性の一人に、「XX労組ですか?」と声をかけると、笑いながら「違います」と答えた。工場労組は、あくまでも国政に送り出すまでが任務らしい。

問:〇〇とXXに当てはまる語句を述べよ。


2023年11月24日金曜日

麻布台ヒルズ開業

 本日、麻布台ヒルズが開業した。本日の日経新聞、東京新聞朝刊には見開きで広告が掲載され、テレビ東京「ガイアの夜明け」でも番組が組まれている。

テナントの店舗にはハイブランドが一通り並んでいる。しかし、入居企業のニュースがさえない。オフィスフロアはまだ半分しか埋まっていないとの声も聞こえてくる。

入居が報じられた企業のひとつは、現在、最寄りのオランダヒルズ森タワー(港区虎ノ門5-11-2)に入居している企業だった。同じ森ビルテナントからの住み替えであるから、テナント料も優遇されているかもしれないが、あのあたりにオフィスを構えようと考えている企業にとっては、抜けた後のオランダヒルズのほうが手ごろかも知れない。

虎ノ門ヒルズの開業から9年余り。コロナウィルスによる混乱は当初の想定外だっただろうが、足下の東京の景気もそれほど好況ではないのではないか。外観の威容の割には、入居企業に「目玉」感を感じられず、今後完成する再開発ビルにも一抹の不安を覚える。

どこが作っているのか知らんけど、オリンピック誘致を連想させる映像は逆効果だな。

2023年11月21日火曜日

1989年10月3日ANN2部

今から34年前。当時16歳。自分の子供がこの時の自分よりも年上になっていると思うと、人生はあっという間です。

まき戻せば、有名なオープニングもあるけど、今、聞いたらそれほどでもなかった。

当時は本当に打ち上げ失敗してばかりだった。たぶん、種子島で受信している電波はKBC九州朝日放送のものだろう。

この頃、インターネットというものが普及するなんて想像もしなかったし、当時の音声をこんなかたちで聴けるようになるとも思わなかった。未来は予想できない。




2023年11月19日日曜日

枯れた汐留

 2012年、新橋と浜松町の間にあった会社に通っていました。新橋から汐留の方に回って日テレの前を通り。帰りに、上の動画のカレッタ汐留の1Fにあるリカーショップで時々焼酎を買って帰りました。

そのリカーショップは、今年に入って日本橋に移転し、その店も直近で閉店となりました。今は町田の店舗とネット販売を行うのみとのことです。

汐留の空洞化が話題となっています。富士通本社が川崎に移転したり、電通も在宅勤務が一般となったことに影響され、多くのテナントが撤退した模様です。

東京の再開発は依然として続いています。オフィスの入居に関しては、取り合いでしょう。周辺部の古いビルはテナント料を下げて、引き留めにかかっているという話は以前から聞きます。

沿岸部のタワマンも中国人のマナーの悪さが話題になりますが、EVと同様にタワマン神話にひっかかって買う人間は、今となっては中国人しかいないんじゃないのか?という気がします。近所に新しくできたマンションも、都内ナンバーが目立つそうです。茨城なのに、億する部屋もあるそうです。タワマンを買わずに、郊外に移住しているのではないかとの見立てです。




稲田御坊/西念寺

 近所に「Culture Base」を標榜する書店が開店して1か月。当初の予想とは異なり、レンタルもそれなりにあって、さらにレコードまであって、「映像と音楽の民間ライブラリー」かのようである。

書店内をうろつくと、数年前にはじまった「歎異抄」ブームがまだ続いていることを知る。作家による翻訳らしき出版も続いている。そういえば、築地本願寺にも「生誕850年」の垂れ幕が堂々と踊っていたことを思い出す。

その書籍を手に取ることはないが、親鸞聖人が茨城に20年住んでいたことを知ったのは、仕事上の付き合いで、その庵の近くに一時期、足しげく通っていたからである。仕事の帰り道、紅葉の季節に紅葉に魅せられてたまたま立ち寄ったその寺が庵の跡だった。

茨城在住期間だけであれば、私も聖人に並んだ。この先、都に帰るご縁はあるだろうか。すでに息子二人が京都での生活を始めており、私自身はこのまま茨城の土に還っても悪くはないと思い始めている。

先日、はじめて訪れた「栗のいえ」からのルート。


2023年11月17日金曜日

スイッチの入れ方

 

これはビジネスにおいても欧米人の特徴と言えます。
コロナウイルスワクチンにビジネスチャンスがあると見るや、拙速だったとしても怒涛のように進める。mRNAワクチンという新規のものであるというリスクはあったとしても。

その特性が仇となっているのが、EV(電気自動車)の普及のようにも思います。

このシリーズは#1と#2がサイコーに面白いので参考まで。
#1スクールウォーズ編
#2フォレストガンプ編
 

おまけ。
  

2023年11月15日水曜日

曲の解釈(2)

 2年前のショパンコンクールのコンテンツは今でも色あせることなく、当時の番組の録画を妻は今もよく見ている。その中で気づいたことがあった。妻の受け売りだが。

ある番組で取り上げられたピアニストの一人が、「舟歌」という曲の解釈を間違えていたのだという。NHKの特番での発言だったので、それを見ていた人から本人もその後、指摘されたかもしれない。その人は2次予選で落選してしまった。その曲の解釈の相違が影響したのかは分からない。

2年前のコンクールの経済効果は今も続いている。優勝者ではない入賞者のツアーや、オーケストラのツアーが成立するのも異例ではないだろうか。

2年後のコンクールも今から楽しみである。2位だった反田さんに足りなかったかもしれない

を兼ね備えた日本人ピアニストの参戦も予想される。その時はまたツイッターを再開するかもしれない。


曲の解釈

2012年から東京で働き始め、虎ノ門・神谷町界隈の再開発はわりと身近に見てきました。

テナントビルの1Fに入っているコンビニ店員や、テナントビルの受付の人など、その街を成り立たせている人々、 おそらくそれほど高収入ではない人々とのやりとりの中にある楽しさや幸せを見落とさないようにして、時々、ここに書いたりしてきました。

コロナの流行以降、東京に出かける機会もめっきり減りました。

書評を書くとき、それはある意味、自分の鏡で、その時の自分の知識や価値観を間接的に表しているとも言えます。同じことは、歌・曲の評価にも言えるかと思います。


この曲は以前から好きでしたが、ポイントは以下の歌詞の部分かなと思い始めました。

「大吉が出るまで 100回でも 1000回でも」

「何回も立ち上がる 名もなきあの男」

最近まで気づきませんでしたが。

2023年11月11日土曜日

ある薬局にて

通りを挟んでヨドバシカメラに面するその薬局では、今日もいつも通りの営業を行っていた。3年ほど前から始まった医薬品の出荷調整(欠品)はいまだ収まる気配はなく、最近では軟膏基材の出荷調整まで行われている。

今日は夕方から向かいのヨドバシカメラ前で、ある政党の演説が行われるようで、いつもより人通りが多い。予定の1時間以上前から人垣ができ始め、演説会場はおろか、離れたJRと阪急の連絡通路まで演説を聞こうとする聴衆であふれていた。

演説が始まって間もなく、会場周辺には次々に救急車やパトカーが詰めかけ、サイレンの音に演説の声はかき消された。弁士たちもしばしば、演説を中断した。そして、想定を超える聴衆の集まりに、管轄の派出所から集会中止の指示が出たという。

日本人とは熱狂しやすい民族なのかもしれない。やれ何かのスポーツのワールドカップだと言えば、普段、興味のない人まで「にわか」ファンになることは常である。今日の集会の人の集まりも、政治に何かを期待しているというより、政治の熱狂を楽しんでいるというほうが正しいだろう。

2023年11月3日金曜日

gain of function

COVID-19ウイルスで有名になった「機能獲得」試験。そういえば、今年の流行語大賞には入ってなかったな。反対語は「loss of function」。日本語に訳すと機能喪失でしょうか。遺伝子の機能を確認する実験ではよく使われる言葉でした。我々の学生時代(1990年半ば)から。 

 日本人の研究者らによる解析で、COVID-19ウイルスは人工的なものであったことが確認されました。私が知っているのは、京都大学と筑波大学の先生の発表ですが、解析お疲れさまでした。筑波大学はバイオeカフェでも取り上げてくれたら、参加したいな。最近はウェブ開催ですが、2012年春にセンタービルで柳沢先生が睡眠について行った時も参加したことがあります。

 「gain of function」に関して言えば、ある遺伝子に生じた機能獲得変異を人の病気の治療に利用しようという動きもあります。ある病気で、ある因子が欠損している場合に、本来の遺伝子より機能(作用)が上昇した遺伝子を遺伝子治療によって導入しようとするものです。

iPS細胞関連のクラウドファンディングを見ると悲しくなります。日本の生命科学で期待できるのは、あれだけですよ。半導体や宇宙開発関連に兆単位の金をつけるのなら、そっちにもいくらかつけてやってください。