2023年11月3日金曜日

gain of function

COVID-19ウイルスで有名になった「機能獲得」試験。そういえば、今年の流行語大賞には入ってなかったな。反対語は「loss of function」。日本語に訳すと機能喪失でしょうか。遺伝子の機能を確認する実験ではよく使われる言葉でした。我々の学生時代(1990年半ば)から。 

 日本人の研究者らによる解析で、COVID-19ウイルスは人工的なものであったことが確認されました。私が知っているのは、京都大学と筑波大学の先生の発表ですが、解析お疲れさまでした。筑波大学はバイオeカフェでも取り上げてくれたら、参加したいな。最近はウェブ開催ですが、2012年春にセンタービルで柳沢先生が睡眠について行った時も参加したことがあります。

 「gain of function」に関して言えば、ある遺伝子に生じた機能獲得変異を人の病気の治療に利用しようという動きもあります。ある病気で、ある因子が欠損している場合に、本来の遺伝子より機能(作用)が上昇した遺伝子を遺伝子治療によって導入しようとするものです。

iPS細胞関連のクラウドファンディングを見ると悲しくなります。日本の生命科学で期待できるのは、あれだけですよ。半導体や宇宙開発関連に兆単位の金をつけるのなら、そっちにもいくらかつけてやってください。

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