2015年8月22日土曜日

ケーキ屋のかき氷

今日、明日と地元では夏祭りが行われています。

元々、小さな町や村が5つぐらい集まって出来た市が、一つにまとまる気分を醸成する意味合いもある祭りであり、伝統ある祭りというより新しくしつらえた感じのお祭りです。また、外国人居住者も多いという特徴も加わり、祭りの出店には多くの国の料理を目にすることが出来ます。パレード、ステージ、出店、大道芸などがメインで、花火はありません。

パレードの見どころは、長らく本場・青森の職人により作られた数機のねぶたでしたが、昨年からは秋田の竿燈(けんとう)も加わりました。各地の名物が年々増えていくといいですね。それに旧町村の古くからの神輿や、周辺市町村、各種団体の神輿が加わります。

出店は近隣の飲食店のものが中心部の一等席に陣取ります。今年はその中に、普段よく利用しているケーキ店の「かき氷屋」が加わりました。

そのケーキ店は店長が職人気質のうるさ型で、客として訪れるとバイトがよく怒られていて入れ替わりが早いです。客に対しても好みがうるさく、嫌いな客には「早く決めろ」とか平気で言います。そのような状況下でありながら、なぜかうちの嫁さんはその店長に嫌われていないようで、訪れると世間話をいろいろとして、いつかは「一見さんお断りのケーキ店を出したい」という夢を語ったこともあったそうです。ちなみにその店のお勧めは純生ロールケーキです。

そんな店長が今年から店舗でもかき氷を始めていました。妻が聞いたところによると、昔からやりたかったのだそうです。今年は日光などの天然氷のかき氷がもてはやされていますが、店長曰く、かき氷は削る「刃」が命なのだそうです。刃が良ければ、氷は天然でなくてもおいしく作れると。確かにその店のかき氷の氷は薄くふわふわの粉雪のようでした。

また、一般のかき氷はいきなり器に氷を盛って、最後に上からシロップを掛けるだけですが、その店長のこだわりは、まず皿にシロップを敷き、その上に氷を盛り、途中で一度止めてシロップを掛けてからまた氷を盛り、最後に上からたっぷりとシロップを掛けるという手の込みようです。

店舗では480円でしたが、祭りの出店では500円でした。一般のかき氷よりは高いですが、結構流行っていたように思います。

夏の終わりに行われる祭りなので、祭りが終わると秋の訪れを感じますが、ケーキ屋の店舗でのかき氷はいつ頃までやるのでしょう。またひとつ、季節の風物詩が出来たのであればうれしいことです。













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