NHKラジオのラジオ深夜便の明け方の番組で、鶯とメジロの話をしていて思い出した。島にいた頃、まだ暖かくならない寒い時期に、島にメジロが渡ってきて、父とそれを捕ったことがあった。私がまだ小学校低学年の頃だから、昭和50年代後半、1980年代前半の話である。ラジオによると、現在では野生動物の保護法違反か何かで捕まるという。
捕る方法は、それ用の網もあったが、トリモチという、スライム状でもっと粘着力の強いものを木の幹につけて捕っていた。そのモチに止まると、足を取られて羽ばたけなくなる。それを遠くの物陰から見ていて、止まると見るやすぐに駆け付けて生け捕りにするのだ。
ラジオでも言っていたが、見た目は鶯よりもメジロの方がきれいなので(鶯はさえない茶色系で、鶯色とは実際にはメジロの色のことをいうのだという)、世間的には鶯は捕らないし、私も鶯を捕ろうとしたことはない。しかし、メジロは飼いならすこともできるのだろうが、どうしても生け捕りにした直後は、逃げようとして竹籠の間をくちばしでつついてくちばしの根元を傷つける。きっと、渡り鳥でいつかいなくなってしまうので捕まえようとするのだろうが、本来はメジロも野生に飛び、鳴いているのをめでる方がいい。
ラジオで、メジロは桜の木にとまるといっていたが、たしかにここ数年、まだ冬が明けきらない時期にうちのベランダから見える公園の桜の木にもメジロが渡ってきていることを確認した。以前は気づかなかったのは、私がまだ若くて関心がなく気づかなかったのか、あるいは温暖化が進む前でこの辺にはわたって来ていなかったのかもしれない。
3月~4月
5月~6月
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