20年以上前の、古い記憶を辿って行くと、一人の人物を思い出しました。
高校時代の2つ上の先輩で同じ種子島の出身の先輩にS村先輩という人がいました。先輩は隣の市の榕城中学出身でした。柔道でいうと、烏帽子らが出た中学です。
弟がいて、私と同い年でした。弟とは種子島時代から顔見知りでしたが、弟は、高校はKの理数科に通っていました。
Kの理数科は寮があるのですが、うちの高校には寮がないので、私は下宿していました。高1の秋から下宿を変わり、そこでS村先輩と知り合いました。
S村先輩の学年にはS野さんというマドンナ的な人がいました。その人がバレンタインデーにクラスの男子全員にささやかな義理チョコを配ると、男どもはどいつもこいつも鱗粉を撒かれた蝶のように参ってしまうといった体たらくでした(本来、鱗粉を撒くのはオスですが)。
私が、そのS野さんについて「確か小学生の頃は種子島に住んでいて、私と同じ野間小学校に通っていたはずだ」というスクープ情報をS村先輩に提供すると、「何?」と俄然、盛り上がり、早速翌日、学校で裏をとりに本人に確認したらしく、その結果、「本当だった」と、まんざらでもない様子で満足していた様子でした。同じ下宿には他に奄美大島とか屋久島出身の先輩いましたが、その時ばかりはS村先輩を羨望の眼差して眺めていました。
その精神的な充足感をそのまま受験にぶつけた結果、S村先輩は、見事、現役で京大工学部に合格しました。
S村先輩は、その後、どうしているのでしょうか?卒業以来、お会いしていません。弟とも会っていません。
屋久島出身の先輩とは、私が25歳くらいの時に港で会いました(なんか、かっこいいだろ)。しばらく関西にいた後、地元の役場で働くために、帰るところでした。
K先輩なら知ってるんじゃないのかな?と思って、質問に質問で返してみました。
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