2016年2月3日水曜日

釣りの心得

子どもの頃はよく父に連れられて釣りに行った。春先は砂浜からキス釣り。初夏から夏にかけては堤防からシマアジ(たぶん、本州より一回り小さい)を釣り、たまに仕掛けと錘(おもり)を沈めすぎて海底を這わせるとカレイが釣れる事もあった。

当時はまだ4級船舶免許というのがあり(今は1級と2級しかない)、その免許で運転できる小さな漁船を沖へ出すこともあったが、そこでは自分が何かを釣った覚えが無い。

父の釣りに付いて行くようになって言われたのが、「竿を投げる人の、利き手側には居るな」ということだった。右投げの人の場合はその右側、左投げの人の場合はその左側にはいてはいけないと。それはスイングした際に仕掛けの針がひっかかったり、投げ損じて錘(おもり)が当たったりする危険性があるからだ。磯釣りだと竿をしならせ思い切り遠投する。バス釣りなどしかやらない人は、そういう注意は聞いたことは無いかもしれない。

郷里を離れてからまったく釣りはしなくなったが、長男が小学校低学年で釣りに興味を持った頃、安い小さな投げ竿セットを買って、土浦のイオンの側を流れる川で竿の投げ方を教えた。そして、上の注意事項を教えておいた。父が祖父から教わり、そして子に教えたことの一つとして、大きくなるまで覚えていてくれるだろうか。


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