2016年2月6日土曜日

Lascia ch'io pianga




オペラ《」リナルド》(HWV7a)より
第22曲、Almirenaのアリア ChA58a(p61), HHA II/4

Lascia ch'io pianga
mia cruda sorte,
e che sospiri la libertà.
Il duolo infranga queste ritorte
de' miei martiri sol per pietà.


買い物から帰ると、妻がこの曲を弾いていた。肘の調子がいいようだ。

去年、長男の卒業式のPTAの出し物でいきものがかりの「エール」を合唱することになり、妻がその伴奏を担当した。去年の今頃は体育館に集まってその練習をしていた。オリジナルから移調してキーを下げて歌ったようだ。

2週間ほど前に妻が首の激痛に襲われてから、しばらく寝たきりのような日々が続いた。今は日常生活に支障が無い程度には回復しているが、寝たきりのときは介護生活を前倒しで経験したような感じだった。

そのとき、「来年、次男の時はもう弾けないかもしれない」と、弱音をこぼしていた。私は、仮にそうなったとしてもそれで仕方ないと思っている。無理だったら、他の人に任せればいい。長男の代の学年に比べると、次男の代の学年にはこれまで十二分に貢献してきた。

昨日まで普通に出来ていたことがいずれ出来なくなる。老いは必ず来る。それが多少、早かったとしても悲しむ必要はないだろう。それが出来ていた頃の輝きは変わらないのだから。

余談。
この人モンセラート・カバリェ(Montserrat Caballé, 本名:Maria de Montserrat Viviana Concepción Caballé i Folc、1933年4月12日 - )は、当時、マリア・カラスと人気を二分した人だそうだ。これだけゆっくり歌えるのは肺活量に自信があるからとのこと。クイーンのボーカルもファンだったという。このレベルの人はその後、出てきていないという。




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