2015年12月16日水曜日

best before end

本でも映画でも、1回目に気付かなかったことを2回目に気づくことがある。 帰りの飛行機の中で、サッポロビールの黒ラベルを飲みながら「海街diary」を観た。行きに観られなかった残りを観終わった後、最初からもう一度、見直してみた。

 いくつかあった日本メーカーのビールの中でサッポロを選んだのは、(異母妹以外の)3姉妹の母親が現在、3姉妹と別居後、札幌に住んでいる設定から少しでも感情移入できるように、ではなく今週末、次男の試合で日立市に行くからである。単身寮にはサッポロの自販機があり、平日は毎晩飲んでいた。そんな日々を思い出すため。 今でも単身寮の入り口のタッチパネルのパスワードは覚えている。何食わぬ顔で大浴場に入り、誰かの飯を勝手に食べて帰ろうか。 そんな人も、たまにいたという。

見直して気づいた点を1つ。 次女の上司はもともと都銀で働いていたが、鎌倉の信用金庫に転職した設定ということ。 1回目観た時は、次女の上司はまったく印象に残らなかったが、2回目で上記の設定を知り、味が出てきた。

表現したかった主題は、「父親という存在が欠けていても、残された者が支え合って生きればその姿は美しい」ということだろうか。 鎌倉という土地を舞台として、四季それぞれの風景を背景にその姿が描かれていた。 兄弟(姉妹)4人という状況は現実には稀だろうから、別のものに置き換えて感情移入できれば良い娯楽作品と言えるかも知れない。

 この映画の中で、自分に一番近い登場人物は次女の上司だろう。その役柄を自分なりに焼き直し、日々の生活に潤いを持てるよう誰かが主役のドラマの中で生きたいと願う。

ここで問題です。
問)タイトルは、どういう意味でしょうか。

回答例)「終わる前にベストを尽くせ。つまり、いつ終わってもいいようにベストを尽くせ。それは仕事かもしれないし、他の事かも知れないし・・・」。

答えのヒント)このイディオムは機内で飲んだ缶ビールに貼られたシールに書いてありました。そのシールは、国内向けの缶ビールの表示を英訳したものです。

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