2015年12月20日日曜日

0を1にする

先日、中国を訪れた際に、某商社の上海支店に勤務する中国人の方に聞いた話。

山際の土地に、風水の為に植えられたと言う巨木があった。なにやら、中国には直接の後背地に山があるとそこが壁となってお金の流れが悪くなるというような謂れがあるため、その手前に木を植えて(お金が)流れるスペースを作るということをするという。

その木は正確には何と言う木か知らないが、木肌がクヌギの木に似ていたので 「中国ではクワガタやカブトムシを採ったりしますか?」と聞いてみた。クワガタやカブトムシは(東日本では)主にクヌギの木に生息する(ちなみに西日本ではタブの木)。すると「中国にはクワガタやカブトムシはいない。だから採ったり飼ったりするような話は聞いたことがない」とのこと。

 なんと、中国には現在、クワガタ市場がないということだ。さらに、産出もされないという。
だとすると、これから中国にクワガタブームを起こす事も可能かもしれない。中国へのクワガタの輸出がGDPを押し上げる日が来るかもしれない。

冗談はともかく、たいていの場合、0を1にすることは1を2にすることよりも難しく、場合によっては10や100にすることよりも難しいかもしれない。また、物事によっては0を1にした時点で全体の80%が完成するようなケースもあるだろう。

ランチを一緒に食べる人を探すということにおいて、私にとっては「クワガタをダシにする」 というカードはとても有効なカードであった。そのおかげといっても過言ではない。現在の中国ではそのカードは使えないという。もし私が中国で働いていたら、ずっと1人でランチを食べなければならないかも知れない。

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