2024年4月16日火曜日

ローマの休日

帰りの飛行機の中で、「ローマの休日」を観た。何故か今までちゃんとは観ていなかった。
個人的には5年前の家族旅行のイタリア旅行をなぞるような感じだった。

ヨーロッパ諸国のSolidalityを掲げる、小国の王女役のオードリー・ヘップバーン。
本人の声(英語)よりも、日本語吹き替えのほうが王女の高貴さが出ていて、格調高いものにしていたように思う。
字幕が何故か韓国語しかなかったのだが、韓国で特に評価が高いのだろうか。

もともとスクープを狙って打算で近づいた記者が、王女のノブレス・オブリージュに次第に恋心を抱き、最終的に元々の打算を取り下げてしまう。
金のために動かなかったアメリカ人を、公の役として初めて観た。しかし、アメリカの津々浦々には、このような良心が根付いていることを今回の訪問で感じた。

本当は、「ミッション・インポッシブル デッド・レコニング Part 1」を観ようとした。TSUTAYAに並んでいるものの、観そびれていた。
こちらも舞台がベネチアだったので、5年前の家族旅行をなぞるという意味では意味をなした。
イルザの「ベニスは初めて」というセリフが、まるで夏目漱石の「月が綺麗ね」のような使われ方をしていたと個人的には解釈した。
しかし、観はじめるとイルザ(レベッカ・ファーガソン)が早々と死んでしまった。その後、何となく熱が覚めてしまって最後まで観なかった。
このシリーズを通して、イーサン(トム・クルーズ)を愛してしまった女性は殉死してしまうという宿命になっているのだろう。

終わってみれば、進化したテクノロジーがなくても、人の心の機微を表現できるのであれば古い作品でも感動できるということを再確認した。
逆に、「ローマの休日」は、古い映像だからこそ記録されているさまざまなディテールが、リアルさを増しているように思った。

ちなみに、行きの飛行機では「ゴジラ-1.0」と「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて」を観た。その話はまた。


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