あるワクチンのアナロジーとして、B型肝炎ワクチンの話をします。通常、薬剤師は受けないワクチンと思いますが、病院勤務、血清・血漿を触る可能性のある職種、研究者などは受けると思います。そして定期的に抗体価を測って、抗体価が落ちてきた場合は、再度、ワクチンを受け直す必要があります。
私も抗体価が落ちて何度が打ち直しましたが、最近は血清・血漿を触らないので特に打ち直していません。しかし、健康診断等で検査すると、若干、抗体価が残っている状態だと思います。
ここで抗体価が下がることは一概に悪いとも言えず、人によってはイメージの問題ですが、抗体による獲得免疫と無差別に防御する自然免疫とはトレードオフの関係にあり、自然免疫が強いと獲得免疫は弱くても(抗体価は下がっていても)カバーできると考える人もいます。かつて、私は職場の上司にこのような説明を受け、納得したのでこの学説を支持します。
今、巷には一部に物議を呼んでいるワクチンが存在しますが、そのワクチンを打って果たしてどれくらい抗体価は維持できるのか、というのが問題と思います。ワクチン打ったはいいが、いざ、ウイルスに暴露される年齢では抗体価が下がってた、では意味がありません。
私が興味ないので、ちゃんと調べていないのもありますが、発売から時間の経過とともに明らかになるデータはネガティブなものばかりのような気がします。
一人の業界人の印象としては、それまでの方法論で薬を作ることができなくなった企業が、代わりに稼げる方法として必ずしも公衆衛生上必要のないワクチンを作って儲けようとしているように思います。
では、皆さんもクンニのしすぎで咽頭がんにならないよう、お気をつけください。
ラジオ深夜便で、はらみちゃんバージョンを聞きました。
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