2)-4)は株価の話はしません。あしからず。
日本調剤の特徴は、販売店舗(薬局)だけでなく製造元(製造業)を日本ジェネリックとして所有していることです。その製造拠点は茨城県つくば市に多いです。もともとは新薬(先発)メーカーの研究所(武田、gskなど)だったところを、軒並み買い取って自社工場にしています。
どれくらい自社で製造して調達できているか、分かりません。ですので、今後は、安定供給(欠品)の懸念のある製品を、どれだけ自社調達できるかだと思います。
一例として、セファロスポリン系の抗生物質。これは、儲からなくなると新薬(先発)メーカーはそそくさと撤退し、安定供給の責任をジェネリック(GE)メーカーに押し付けていました。さらに、GEメーカーでは複数社から販売されているように見えても、実質製造しているのは1社でした。そこに問題が発生すると、安定供給に支障をきたします。
一般論として、安定供給のためには2社購買、セカンドソースを確保する、というのがありますが、日本市場においてそれが確保できているのかどうかを確認できるのは、厚労省またはその傘下のPMDAのみです。民間企業には把握できません。いざ安定供給に支障をきたしたときに、「あんたら、仕事してたの?」というのが正直なところです。
また、ジェネリック薬の有効成分である原薬は、現在、ほとんどが海外製です。日本ではコスト的にペイしないのと、環境問題などで容易に製造できません。環境問題に関しては、海外ですら市街地から僻地への移転をすすめています。海外からの原薬の調達をどう確保するかも重要な点ですが、規制省庁は自分たちができる範囲でしか仕事しないので、この点もメーカー任せで成り行き次第です。
その結果が、今日の慢性的な欠品を生んでいます。最後、日本調剤からは論点が離れました。
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